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「夜はいかに継ぐるよ」~万葉古代演歌

李寧煕氏による万葉集解読の中でも、とりわけ美しいものの一つ。

巻2の116番、但馬皇女(たじまのひめみこ)の歌。

人事乎繁美許知痛美己世尓未渡朝川渡

従来訓は「ひとごとを しげみこちたみ おのがよに いまだわたらぬ あさかはわたる」で、大意は「人の噂があれこれひどいので、自分が生まれて未だ渡ったこともない朝の川を渡ることである。」(日本古典文学大系)という訳のわからないものです。

これを古代朝鮮語で読むと、すばらしい歌がよみがえります。

人事乎(ビトジオ) 日の出よ

繁美(バミ) 夜は

許知(オチ) いかに

痛美(イタミ) 継ぐるよ

(イミ) もはや

世尓(セニ) 夜明け

(イミ) 君が(あのお方が)

(ガネ) 行くよ

朝川
(アサネ) 奪われて

(ガネ) 行くよ


~大意~

日の出よ。

夜はどうすれば継げるものでしょう。

もう夜明けです。

君は(あのお方は)行かれてしまうのです。

日の出が君を奪って行くのです。


特に後半の「イミ セニ イミ ガネ アサネ ガネ」の口調の良さに注目して下さい。

詳しくは「枕詞の秘密」第二部第一章をご覧下さい。

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